喜劇

みんながみんな笑いに走っているのは問題のような気がします。

コメディの日本語訳。何でもかんでもコメディかと言いたいほど日本には溢れていますね。
ま、それもそのはずコメディは人の行動や心情を描くことを主眼にした劇形態、人情大好きな日本人には望むところの笑いのツボなのです。
ファルスもコメディも確たる線引きってのは出来ないようです。作り終わったときにどっち側かなってところぐらいで判断をするような感じ。笑いが主のものならコメディでいいのかもしれません。俺もそうだし。
**以降駄文**


しかしどちらと言っても詮無きこと。今はそんなの関係ないねって感じの作品で溢れかえっていますし。
映画でも何でも作品というものは時代を色濃く写すもので、感受性の移り変わるスピードの早い最近では作ること自体大変なのだと思います。コメディなどは最もたるもののようで激減してしまいました。
レンタルビデオ屋なんかで見てみて下さい。大量のアメリカ映画、ついで邦画、アニメ。下手すりゃ邦画コーナーはテレビドラマで埋められてます。その中でコメディコーナーを見てみましょう、少なくないですか?それも面白くなさそうなのばっかじゃ無いですか?
1970、80年代、情報の高速化が大衆化したことによって「面白いこと」をみんなが簡単に手にすることが出来るようになりました。
そうすると「面白いこと」は廃れるのも早くなってすぐに飽きられてしまいます。
アメリカ映画は対策を考えました。テレビで面白い奴を映画界に連れてくることです。ちょうどテレビでは面白い奴がベラベラ喋くり倒しています。エディ・マーフィー、ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、トム・ハンクス。伝説の番組「サタデー・ナイト・ライブ」
最初はみんな成功しましたが、それに乗った監督が脚本家が堕落していきます。その場の笑い、彼らのキャラクターだけに頼るだけの作品。それらが時代を超えて愛されるはずもありません。
名前出しちゃったから言うと「ブルースブラザーズ」の爽快感は凄いと思う。シリアスに転向したトム・ハンクスはどーでもいいし(この項は喜劇から派生した駄文なので)。
よってビデオ屋で手に取るほどの作品はチャップリンやビリーワイルダーとかの既に時代を超えた作品、そして最近の作品だけになってしまうのです。
ちなみに少し前に話題になった「オースティン・パワーズ」。これは90年代と60年代を舞台にしています。これだけ言ってピンと来る方もいらっしゃるでしょうが、この作品はコメディというものの70年代と80年代を無かったことにしてしまおうという作者の意図があるようです。
寂しいもんだのう・・・。

ふはー、書いてしまったよ。中途半端な知識なくせによく言ったもんだね俺。確かな事か確かめもしないで書いちゃ駄目だぞ俺。みだりに何かをけなしては駄目だぞ俺。

Gには言って聞かせたので許してください。