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9月7日



扇風機を付けたまま寝て、起きたらお腹が痛かったので今日から秋に認定。
だと思ったらまた暑くなって困った所に台風接近。 そして通過。
いや、ま、書き出しの挨拶を変更しなくちゃいけないほど書くのに時間がかかってるってことにゲンナリしてるって話し。


真弘さんが大阪の方まで旅行に行ってきまして、見事お土産を引き連れて戻ってきました。
いつもならば旅行なんて金持ちの道楽にうつつを抜かすような輩という事で「持ってきなさいよ」と冷たく我が家に招く事にしている俺でも、最近真弘さんは犬を飼いだしたとの情報も得ている今、ここは家まで行かねばなるまい。
犬はね、ゼロちゃんという名前で柴犬の女の子です。
生後1ヶ月程で真弘さんの家にやってきて3ヶ月、まだまだ赤ちゃんです。
こいつがねー、飼いはじめた頃から写メなんかを貰い続けてましたが、写真でもはっきりわかるほどに成長してまして。
赤ちゃんの成長って早いね。
1ヶ月の頃はもこもこしてて胴の中に足が埋もれてるような愛くるしい姿だったのですが、2ヶ月も経てば鼻立ちもスッキリしてきちゃって足も伸びてきちゃって。 これは赤ちゃん期を脱する前に一度グリグリしておきたい!と思っていたのです。

ってことでお土産を受け取る口実を突破口にして家まで行ってきました。
もうね、玄関開けた途端に大興奮してるゼロが目に入りましてね。
何かに挑みかかっているかのように宙を引っかいている。
ご挨拶って事で名前を呼んで手を差し伸べてみるも近づいては来ません。
真弘さんに話しを聞いてみると、玄関は外と繋がっているのが分かっているのかまだ怖がっているようで、一定の距離を置いて近づかないんだそうだ。
なるほど、興奮している割には手を伸ばしても吠えないし逃げないし近づいてこない。

じゃあお邪魔しますって事で靴を脱いで一歩上がった途端に凄かったよ。
ジャンプ一発シャツをバリバリバリー!
ゼ、ゼ、ゼロー!
大歓迎だぁー。 フローリングの床もなんのその、まだ短い足を極限まで使って滑りながらも大ジャンプですよ。
シャツに引っ掛けるとゼロの爪が危ないと思ってシャツを持ち上げると、興奮しちゃってわけわかんなくなってるゼロは「なんだそれ!なんだそれ!」とヒラヒラ揺れているシャツに飛び掛ってくる。
ああ、可愛いなあコイツ。
この我を忘れる程の歓迎ぶりというか興奮が子犬の真骨頂だよなー。

ゼロの爪も俺のシャツも不安なのでさっさと脱いじゃって(Tシャツ着てますからね)、さあ落ち着いて頭を撫でさせてもらおうと手を伸ばカプ
いたーい(超笑顔)
痛いよゼローと手をどけると「そのヒラヒラした手が気になる!気になる!」と手に向かってジャンプジャンプ。
お願いだから撫でさせてくれよと、後ろから頭に手を回してもすかさず気付いてカプ。
は、速い。
撫でるよりも早く、鼻先にも触らせてくれずに俺の手をカプ。
こいつには俺の手しか見えていない(主に左右手)。
しかし負けないぞ、絶対にお前の頭を撫でてみせる。
たかが生まれて4ヶ月の犬に負ける俺ではないからな。
フフフ、さっきから興味深々に(イタイ)引っ掻きまくっている(イタタ)この右手を囮にして(ツウッ)後ろから左手ですかさず撫でてみイッタいよゼロオオー!
よし、落ち着こうゼロ。
君の興奮は分かった。 ありがたい事に歓迎してくれているのも嬉しい。 その人懐っこい性格は大事にして欲しい。
しかし20分以上もそんなままで疲れないだろうか。
むしろ疲れるのを俺は待っているのだけど、子供体力が無尽蔵なのは人も犬も同じなのか。
俺の手は既に女王様にお仕置きされたかのような赤い線がいくつもついている。
とりあえず3ヶ月しつけられた成果なのか犬歯で噛むような事はありませんけど、力の加減はまだ出来ないので時々爪や歯がクリーンヒットします。
久しぶりに赤チンを塗ったよ。

少し疲れたのか水のみ休憩に入ったので、すかさず撫でようと手を近づけると「まだ遊ぶ?まだ遊ぶ?」と瞬時に戦闘モードに入るゼロ。
ダメだ。 もっと疲れさせないと。

そこでいつまでたっても撫でる事が出来ない俺に哀れみを覚えたのか、真弘さんがボールを取り出してゼロに向かって転がすと、ゼロ君がすかさずダッシュ。
見事に咥えて戻ってくるじゃないですか。
おお、凄いな!
取って来いが出来るのか! えらーい。
投げると同時に猛ダッシュで取りに行って、ちゃんとボールを投げた人の元に咥えて帰ってくるよ。
試しに俺が投げてみるとボールをホントに確認できてるいるのかというスピードで取りにいって、見事俺の元へ戻ってきました。
うあああー、こいつスゴイな可愛いな。
疲れさせる目的と共に何度もボールを取ってきて貰いました。
まだ近づけない玄関に転がっていくとピタっと止まって寂しそうな顔するんだコレが。

待て、も出来ましたよ。
お座りが出来るだけでエライなーと思ってしまうのだけど、お座り&待ての号令で目の前の犬用ボーロをジーっと待つゼロ。
もう目がボーロから離れないゼロ。
おー、ちゃんと食べないで待つんだねぇ。
ヨシの合図でゼロは嬉しそうに食べてました。
これもやらしてもらいましたよ。
ゼロ君、俺の合図でもちゃんとお座りするし、待てもしてくれたのよ!
家の中に入っている人には心を全開に許してるねこの子。

そんなこんなで遊ばしてもらって落ち着くのを待ってみたものの、さっぱり頭を撫でさせてくれないよゼロ君。
もしかして嫌がってるんだろうか・・・?
いや、違う。 懐いてくれてはいるようなんだよなー。
あぐらをかいてると膝の上に乗っかってくるし。
ただ、あぐらの上に乗っかってきて、落ち着いて手を噛もうとするのはどうだろうか。
真弘さんの父上様もいつもこんな状況で生傷をたくさん作っているようだ。
父上様、お察しします。

結局いつまでも元気なのでゲージに一旦入ってもらって、本来の目的であるお土産を貰う事にしました。
お土産はどん兵衛。 インスタントの。
良く聞くじゃないですか、東日本のどん兵衛と西日本のどん兵衛は味が違うって。
何となく知ってて、でも確認した事のないこのどん兵衛の違いを見てみたかったのですよ。
大阪に行くと聞いた時に話しをしてみたところ真弘さんも既に同じ気持ちでいたようで、どん兵衛をダンボールで東京土産として持って行く準備を整えておりました。
そしてダンボールで西日本版どん兵衛を買ってきてくれました。
パッと見は違いが全然分からないのですけど、後でしっかり見てみたら色々と違いがありました。
今度画像で紹介しますねー。

さて、どん兵衛を貰いゼロ君の様子を伺うと、ぐっすりと眠ってらっしゃいました。
ああ、眠かったのに人が来たからテンションが妙に上がりすぎちゃってたのかもな。
流石に眠っているのを邪魔してまで撫でるのは可哀想なので諦める事に・・・。
くそ、次こそ撫でさせて貰うからな。
頭とかお腹とか。




9月10日



夏の終わりは旅ラッシュ。
今回は真弘さんに続いてTERRAさんです。
バイクで佐渡まで行って来たようですよ。
中々良いところだったようですが、生憎天気が曇りや雨が続き、ライダー仲間も余り居なかったようでちょっと寂しげな旅だったようです。

相変わらず旅先から直行で家に来たTERRAさん。
お土産を取り出して開口一番「税関で止められちゃって・・・」



半端な冗談だなぁ。
とりあえずTERRAはニヤリと笑っている。
言いたかったんだね、渡すときに言おうと決めていたんだね。
どう対応していいか分からなかったので正直に「言いたかったんだね」と流しておきました。


実は今日の目的は土産話を聞くことではありません。
TERRAがハマっているPSPのゲーム「モンスターハンターP2」をやりにきたのです。
このゲームは4人までの多人数プレイが出来て、多人数でやらないと非常にキツいモンスターが多数出てくるのですよ。
TERRAは機会があれば積極的に色んな人とやっている模様。
俺も昨年TERRAからPSP本体を貰ってしまってモンスターハンターを勧められていたので、流石に本体くれた人の言葉を聞かないわけにいかない立場としては、とりあえず手に入れてちょこちょこプレイしてたりします。
今日もTERRAがモンハンを勧めたもう1人の男イノさんが多人数プレイをやってみたいと言ってきたらしく、なら俺の家に集まっちゃえば楽じゃない?ということで3人が集まる事になったのです。
俺なんかホント付き合い程度のテンションでやってたために、余り成長もさせず装備も揃えず、プレイヤースキルはグダグダと、かなり足手まとい決定な存在なのですけどね。

そんな集まりとなった今日、イノさんは後1時間位で到着の予定。
旅の話しでもしながらまったりと待っている中、何故かどんどんとTERRAの表情が暗くなっていく。
お腹が痛いらしい。
じゃあ正露丸でも飲むかねと薬を渡して数分、今度は体調もどことなく悪いらしい。
じゃあ熱でも測ってみるかいと体温計を渡して数分、38度近くもあることが発覚しました。
お前帰るかここで寝るかしていけよ!
つうか気付け気付け!
熱は気付いちゃったら最後ですよ、もう立ってるのも辛いような状況になってしまいました。
しかしそこへイノさんが近くのコンビニに到着したとの報せが入り、後戻り不能な状況へ。
わざわざ呼び寄せてるのに「スイマセン、熱あるんで帰る」って訳にもいかないよなぁ。
イノさんはTERRAの友達で、俺とはTERRAを介しての付き合いしかないんですよ。
TERRAが居なくなったら微妙に気まずいよ。
それにモンハン素人2人で何が出来るのか。
イノさんを迎えに行くのと風邪薬を飲むのにお腹に何か入れた方が良いって事でコンビニへ。
TERRAはコンビニのクーラーの寒さに耐え切れずすぐに逃げ出してた。
ほんとにヤバそう。
イノさんにも同じお土産を渡して同じ冗談を飛ばしていたが、余りにも口調に元気が無いので冗談と思ってもらえてなかったよ。
TERRA、げっそりしてた。


そしてモンハン大会は開催。
身体の心配よりも場の流れというか空気に任すしかなかった。
イノさんヤル気マンマンで来てくれたんだし。
TERRAは横になってコントローラーを握る手だけがピクピクと動いてる状態。
俺はどうしたらよかんべーなーと様子見。 俺は自宅なだけに気楽なんだけど。
みんな手探りだったんだと思う実際。
折角集まったしという気持ちとTERRAの顔がどの位青白いかを見極めながらやってる。


そして6時間以上が経過……。
限界だって、皆思った。
TERRA限界超えてるなって、皆思った。
結局ここまでやっちゃってゴメンって、俺思った。
せめて2時間前には止めるべきだったろうと思う。
でもお陰ですげえ良い武器が作れたよ、俺。

寝ていかせようと思っていたけど、TERRAは自宅で落ち着いて寝た方が良いと言うので帰ることに。
ま、寝て起きた時に良くなってるか悪くなってるかは風邪の気分次第なので、帰ったほうが後々安心なのは確かだし。
結局何も言えずに帰るのを見送りました。
無事だったから良し。




9月12日



困った天気が続きますね。
晴れてると思ったら豪雨、すぐ止んだと思ったらまた豪雨。
昨日も仕事に行く途中にいきなり天気が崩れまして、目の前が雨で見えなくなる程でした。
それまではポツポツ程度の小雨だったので甘く見ていたのが運の尽き、5分ともたずに傘で守られた頭髪以外が全てびしょ濡れになりましたよ。
最悪ですわー。
ま、ネット仲間の認識としては俺の髪は存在しない事になっているので、「じゃあ何も守れなかったんだ」という話しになるかと思うと、こっちの面でも最悪ですわー。
仕事に行くってのに体中から雨を滴り落としてるなんて。
ホント甘く見てたんでタオルなんてのも一切持っておらず、優しさが介入するような仕事の状況でも無く、シャツを搾って後は体温で乾かすみたいな、風邪に向かって一直線な仕事っぷりでしたよ。

そうそう、俺って既に風邪引いてたんですよ。
昨日気付いたんですけど、どうやら先週からひいてたみたいです。
どうも最近筋肉や関節が痛くてダルいと思ったよ。
自覚は無かったけど熱を計ってみたら微熱があってビックリしました。
気温の変化についていけなかったのかなー。
この時期はいつも体調を崩してる気がする。というか確実に崩してる。
みなさんも暑いから寒いへの変化は身体に効きますんでお気をつけ下さいねー。

ってことで、昨日雨に濡れてかなり戦々恐々としております。
ひどくなってる感覚は無いけど、長引かせるのはイヤだしなー。
去年1ヶ月以上も風邪を引いた時はホント辛かったもんなぁ。


やっぱり夏の終わりは旅ラッシュなんですよ。
今度は専門時代からの友人、茶利さんが旅にでました。
出てました。

件名:山口県より
本文:折角来たのにSLは土日に一本往復するだけなんだって。


いきなりコレだもの。
唐突に何言ってんだって話しですよ。
神奈川に住んでる茶利が何故山口県にいるのか。
つーか山口ってどこだ。 ほわわわんとしか場所が浮かばないぞ、申し訳ないが。
茶利さんってのはいつもこうなんですよ。
現状はメールしてくれたりするのですが、それまでの経緯はすっ飛ばすんです。
いきなり現在。
説明しなさい、説明しなさい。
何故山口にいるのか説明しなさい。

そう問いただした所、返信にはここを見てとURLだけが書かれてました。
飛んでみると見事に404 not foundだったんですが、まあ間違いだろうと怪しいところを削ってみたらブログに到着。
旅に出たついでに旅日記としてブログを開設したらしく、そこには思いついたから宿も取らずに山口に行く、と書かれてました。
詳しい話しを聞いた筈なんだけど、最初の印象と全く変わらない事しか書いてないのに驚愕です。

えーと、仕事は?とか何か煮詰まったの?とか、そういう部分の詳しいとこを聞きたかったのだけどブログに書いてない。
これは聞かないほうが良いのだろうかなどと心配になるものの、後日単に長めの夏休みが取れた為だということがコメント欄で分かったので一安心。
そこよ、俺が聞きたかったのはそこなのよ。

旅は予想通り移動する度に泊まる所に苦労する羽目に陥っているようで、漫画喫茶なんかを使ってるみたいです。
確かにこういう時は便利だろうなぁ。
ナイス難民ライフ。
そろそろ帰ってきている筈なんですけど更新では厚狭(あさ)駅で泊まる所が見つからず、そのまま朝を迎えるといった、中々のオチをつけて終わっております。
雨の影響でいきなり寒くなってきてますが、茶利さん無事に帰ってくるかしら。




9月24日



夏の終わりは旅ラッシュなんですよ。
や、厳密には違うのですが、人生の旅が面白いという意味で真打FUJI君の出番なんですよ。
最近駄文での出番も無く大人しくしているかのようだったFUJI君ですが、勿論そんなことは無く、彼の出くわしている事柄が駄文で書くレベルを越えてるというか、勝手に書いたら怒られそうな事ばっかりだったので書けなかっただけなんです。
相変わらずです、彼は。

多分書いても怒られなさそうなのを言えば、職場が火事を起こしちゃったりしてね。
幸い出火はすぐに見つかったので対処は早く出来たようなんですが、燃え上がったのが非常に燃えやすい布が大量に置いてあるところでして、更に結構高価な布なもんだから大変。
お客さんがたくさん居るような職場なので誘導もしなくちゃならず、それでいて大事にするかしないか微妙な場所での出火でした。
困った事に出火は夜遅くで人手も少なく、男手といったらFUJIの他には現場より遠くの場所に1人居る程度だったそうです。
これはもうFUJIが頑張るしかない。
同僚にお客さんの誘導を任せてFUJI君は他の同僚1人と共に果敢に出火場所へ向かっていきました。

火は範囲は狭いながらも天井近くまで燃えていて、近くに燃える物がたくさん置いてある以上、いつ燃え広がってもおかしくない場所でした。
「いかん、どう見ても火事だ!!」
FUJIは一緒に来た同僚に消火器を持ってくるように頼むと、1人火事と対峙しました。
消火器がくるまで数十秒? とにかく消火を急がなくてはならない。
何かバケツとか消火に役立つ物は無いか!?
……!
よし、これしかない!


FUJIは近くに置いてあったちっちゃい霧吹きを握り締めて火に飛び込んだ。






ばっかじゃねーのー。

想像して、みんな想像して。
霧吹きを持って炎柱に立ち向かう勇者を想像して。
それで何すんの。 シューって吹くの? チョロチョロって中身かけるの?
相手は植物じゃねーんだぞ!

絶対意味なかったと思うけど、消火器が来るまでの時間を霧吹きで乗り越えたFUJI。
消火器で無事に消火を終え、消防署に連絡して聴取して、お客さんに説明と奮闘した彼は全てを終えたと共に、吸った煙の影響でぶっ倒れて病院に運ばれました。

散々な一日であったと言えましょう。
そんな散々な一日から復帰した彼はめでたく誕生日を迎えたりしたのですが、神は彼を見捨ててはいませんでした。
ハッピーバースデーとばかりに職場の玄関にトラックが突っ込みました。
玄関は大破。 
FUJIんとこの会社はどんなことになってんでしょうか。

そんな友達とつきあってるGです、こんばんは(挨拶)
それでは今日の本文をどうぞ。

そんなFUJI君と映画を見に行ってきました。
トランスフォーマーです。
すげー面白かった。 これこそ映画館で見るべき映画ですわ。
DVD買うのも当然アリなんだけど、そのお金で映画館に2回通った方がずっと面白さを堪能できるでしょう。


以上。




9月28日



FUJIと映画を見た後の話しです。
夕方の回を見たので、映画館を出たら既に夜でした。
FUJIはどうするのかなーなんて思いながら駅に向かうと、当たり前のように一緒に来たので「ああ、泊まっていくんだね」と。





次の日。
ちょっとした買い出しに行こうと外に出ると、玄関の横に何かが置いてあるのが目に入りました。






……何置いてんじゃFUJIィーーーー!!


誰が置いたとか、そんな話しは無用だよ!
ボカシの向こうに書いてある地名に住んでる知り合いは君しか居ないからね。
こんなものが、こんなものが、昨日の夜から昼までずーーーっと玄関の前にあったというのか!
俺の家が自動車教習所入所案内所なんてよくわからない施設になっていたというのか!
俺の部屋の前って、確実に何人もの人が通るよ?
見られてるよね、確実に見られてるよね。
以前に数十分とはいえ玄関の前にエロ本を置き捨てにされたことがありましたが、今回は段違いだよ半日以上だよ。
お前、人の評判をどこまで落とす気だ。
この東京砂漠でだよ、近所の人達と挨拶をするくらいで特に付き合いもない俺がだよ、こんなもん置かれてたらマイナスな印象しか受けてもらえないよね?

俺が事件を起こしたとしようよ、万が一の所で事件を起こしちゃったとしようよ。
警察が来てね、近所にちょっと聞き込みなんかをしてみたりなんかするわけだ。
その時に近所のおばちゃんが言うわけだ、「玄関に変な物を良く置いてましたよ」と。

「ほほう、例えば?」

「何だかいやらしい絵の書いてある本とか・・・」

「……他には?」

「奇妙な看板が置かれていたこともありましたわ」

「それは何かあの家で商売でもやっていたということですかね?」

「とてもそう思える看板じゃありませんでしたわね」

「おかしな話しですなぁ」

「ええ、つまりおかしな人だったって事でしょ」

「なるほど」






「(ほわわわわ〜〜〜ん)多分こんな男だったんだろうな……」


くそ!警察め、失礼な事を!

いや違う。 FUJI、お前のせいだ!!
もうこれで踏み外すようなことをしたら、輪をかけて世間から抹殺される事が確定ですよ!
どんなに静かに暮らしたって、なんか見張られてる気がする生活しか送れないですよ!


それにもしも、もしもだよ、客が来たらどうすんの?
自転車で20分程の所に教習所あるけど、そこを無視して電車で2時間近くかかる教習所を紹介しなくちゃいけないわけだよね。
教習所代より交通費の方がかかるってのはどうだろうよ。
いやそんな人が尋ねてきたら即行ドア閉めるけどね。

変な人が尋ねてくるようなフラグ立てんなよ。